ジープ フロアツギハギ修理

うちのジープは約50年ものにしてはコンディションが良い。
あくまでも50年物にしてはってわけで…

車体には腐食の穴がけっこういっぱいあるわけで…
その中でも一番酷いのが運転席のフロア。


フロアカーペットの下にはおそらく現役時代に補修されたと思われるリベット止めの鉄板が…
シフトリンク修理のためにしばらく動かせない状態で連休中部品が入荷しないため仕事が止まってる間にツギハギを剥がしてみる事に…

リベットの頭をドリルで飛ばして…シーラントで貼り付けられている鉄板を剥がしてみると…


なかなか酷い状態…
当初はツギハギされていた部分だけ鉄板を溶接しちゃおうと思っていたのだけど…
思ったよりも状態がひどかったので…


ガッツリ切り開いちゃいました!


ワイヤーブラシで軽く錆取りして錆転換剤をベタ塗り!


これだけサビが取れました。


ボディーの隅っこで厚さを測ったら1.4mmだったので、手持ちの1.6mm鉄板を切り出し。


ボディーの固定ボルト部分が一段下がるようにプレス加工されていたけれど、そんな加工はできないのでワッシャーを溶接してそれっぽく段差を用意。


溶接前に鉄板で隠れる場所にサビ転換剤をスプレー&シャーシブラックを隙間に吹き込んで処理。


そして鉄板を溶接!(写真撮り忘れたけど溶接前に鉄板の裏は錆止め塗装済み)
しかし、ボディーの隅っこで1.4mmあったから十分溶接できると思っていたのに…
どんどん穴が空いてしまってなかなか溶接ができない…

特に前側水抜き穴付近は全く溶接ができない状態…
時間が遅くなってしまったので続きは翌日へ持ち越し。


翌日、溶接あとを削ってみると…


水抜き穴付近がどんどん崩壊していく…
もうどうしようもないので…


さらに切開!


鉄板を切り出して…


水抜き穴とアクセルペダルの取り付け穴をあける!
水抜き穴はただの穴に!


そして溶接!
今度はきれいに溶接できた!


切り出した鉄板を見てみると…溶接できなかった箇所の厚さが0.5mmもなさそう…
自分みたいな素人に溶接できるわけがないw


またまた翌日…
溶接箇所を削って慣らして…


車内の鉄粉やカスがすごいので高圧洗浄機と流水で清掃!


扇風機で風を流していたらあっという間に乾いた。
助手席側も高圧洗浄機で掃除したら表面の塗装とサビが剥がれてボロボロにw

更に翌日…
ワイヤーブラシで足元の浮きサビを落として…


モノタロウのジンクスプレーで塗装!
ワイヤーブラして掃除してたら助手席側も穴空いたw
そのうち助手席側も板やりたいね!


ジンクスプレーが乾いたらチッピングスプレーで塗装!


チッピングスプレーが乾いたらこんな感じ!

ジープは純正フロアマットを敷いたままだと蒸れて床に穴が開くのが定番なのでフロアマットは捨てて鉄板そのまま&たまにスプレーで雑塗装して塗膜を厚くしていこうかな。
最初に溶接した大きい鉄板の方が見栄え悪いのでいつか機会があればもっかいやり直したいかな…
あとから溶接したところは鉄板が熱くなってる部分までしっかりと切り開いたから溶接もきれいにできて素人作業にしてはかなりきれいに溶接できたと思うし…

穴の空いたところだけ埋めるんじゃなくて鉄板が薄くなっている部分を全部大胆に切り落とせばボディーの鉄板が1.4mmもあるから素人でも十分溶接でツギハギ出来るね。