Raspberry Piでひかり電話を持ち歩こう⑤簡易DNS立ち上げ。

 AsteriskでSIPサーバーを運用するにあたってDDNSサービスを使ってIPが変動する環境でも簡単にサーバーを使えるようになりました!

が、DDNSが使えるのはあくまでもWAN側からのアクセスでLAN側からのアクセスにはIPアドレスを指定する必要があります。

 

そこで、LAN側からもドメイン指定でサーバーにアクセス出来るようにDNSサーバーをRaspberry Piで立ち上げます。

 

 DNSサーバーの役割は簡単に言うとインターネットの住所録みたいなものです。

インターネット上での住所情報はIPアドレスにあたりドメインは名前みたいなものって言えばいいのだろうか?

よくわからない人はインターネットで調べてくださいw

 

DNSサーバーの立ち上げはSSH接続のコンソールから行います。

TeraTermでRaspberry Piに接続します。

LinuxのDNSサーバーはBINDと言うのが有名みたいですが・・・

今回は簡易的なものなのでdnsmasqという物を使います。

apt-get update

apt-get install dnsmasq

と入力するとdnsmasqがインストールされます。

dnsmasqの設定ファイルは/enc/dnsmasq.confになります。

 DHCPサーバー機能もあるらしいですが今回はDNSサーバーとしてしか使わないので特に設定は変えません。

次に使用するDNSサーバーの設定。

nanoエディターでファイルを開いて必要に応じて編集してください。

nano /etc/resolv.con

内容

nameserver 127.0.0.1

nameserver 8.8.8.8

nameserver 8.8.4.4

RasPBXで構築した自分の環境では特に編集の必要ありませんでした。

続いて、HOSTSファイルを編集します。

今回の目的で一番重要なのはコレ!

HOSTSファイルは/etc/hostsになります。

nanoエディターでファイルを開く。

nano /etc/hosts

編集内容

192.168.1.254 sip.hogehoge.com

192.168.1.200 nas.hogehoge.com

[接続先IPアドレス] [ドメイン]のルールで追記します。

編集が完了したらdnsmasqをスタートします。

service dnsmasq start

コレでDNSサーバーの立ち上げは完了しました。

 

このままでは端末がDNSサーバーにアクセスしてくれないのでルーターの設定をします。

PR-400KIの場合、詳細設定>DNS設定から設定できます。

DNS設定をすることにより指定ドメインへのアクセスの場合は自動でLAN内のDNSサーバーへ問い合わせが行われます。

 ドメイン名とDNSサーバーアドレスを入力します。

サブドメインを使用して複数のサーバーを振り分ける場合はワイルドカード(*)で指定する事も可能です。

PR-400KIの場合IPv6表記にしか対応していませんのでIPv4の192.168.1.254をIPv6に直して入力します。

IPv4を16進数に直して入力するだけなので簡単です。

192.168.1.254の場合

::FFFF: C0(192)A8(168):1(1)FE(254)

といった感じです。

 

これで、ローカル内でもドメインでのアクセスが可能になったはずです。

指定したドメインをブラウザに入力してFreePBXの設定画面が表示されればOKです!

 

DNSサーバーを立ち上げることによって自宅内外問わずにドメイン指定でSIPサーバーにアクセス出来るようになりました!

 

ここまで出来ればとりあえずひかり電話の持ち出しは完成です!

 

次は更におまけ設定を少し書いて現在の構築段階まではおわり!