Raspberry Piでひかり電話を持ち歩こう③ひかり電話編

Raspberry PiでIP-PBX構築第3弾!

 

 前回、内線通話まで完成。今度はひかり電話をAsteriskに収容します!

 

FreePBXで外線通話を収容するにはConnectivityメニューからTrunksを選択します。

設定する回線の種類を選ぶ画面が出てくるのでAdd SIP Trunks を選択。

Trunk Nameに回線の表示名を入力。

続いて、 こんな感じに入力します。

 Trunk Name システム内で処理する回線名を指定。

PEER Detailsひかり電話の回線について指定。(192.168.1.1はルータのIPアドレスなので環境に合わせて読み替えて。)

username=[ユーザID]
type=friend
secret=[パスワード]
insecure=invite,port
fromdomain=192.168.1.1
host=192.168.1.1
fromuser=[内線番号]
dtmfmode=inband
disallow=all
context=from-trunk
allow=ulaw

USER Context ひかり電話の外線番号を指定?

USER Details 着信時の設定?

context=from-trunk

Register String SIPサーバーへのレジストコマンドを指定。

[内線番号]:[パスワード]:[ユーザID]@192.168.1.1/[Asterisk内線番号]

IPアドレスの後に「/内線番号」を指定する事により外線着信時にどの内線番号が呼び出されるかを指定できます。

グループ着信や自動応答も使用可能。

グループ着信や自動応答を使用する場合はInbound Routesを使用しないといけないようです。(補足記事はこちら

 

指定をしない場合はInbound Routesから着信番号別の呼び出し内線など細かく指定可能です。

 

とりあえず、ここまで入力できたらSubmitを押してApply Configを押します。

 

これで、外線から着信があると指定した内線番号が呼び出されます!

 

とりあえずテスト!

スマホでSIPアプリを立ち上げてひかり電話にダイヤルしてみます。

 無事、着信できました。

ひかり電話はナンバーディスプレイに加入していない場合「anonymous@192.168.1.1」と通知されます。

(IP電話通信網なのに番号通知が有料ってのはちょっと納得いかないけど・・・)

 

続いて外線発信の設定。

ConectivityメニューのInbound Routesから設定します。

 Add Routeを押してRoute Nameを設定します。

続いてルールの設定。

Dial Patterns that will use this Routeの項目にダイヤルプランを設定。

このルールに一致した場合しか外線発信は許可されません。

今回、設定した基本的な例

 1XX 【110、119、117等など1で始まる3桁の番号】

0ZZXXXXXXX 【1桁目が0 2,3桁目が1~9 残り7桁が0~9】

0ZZXXXXXXXX 【1桁目が0 2,3桁目が1~9 残り8桁が0~9】

0N0XXXXXXXX 【1桁目が0 2桁目が2~9 3桁目が0 残り8桁が0~9】

このような記述にしました。

普通に電話をかけるなら何処にでもダイヤル出来るように【*】だけ登録すればいいのですが・・・

SIPはインターネットに公開する予定なので不正利用を防止する目的で国内以外への発信は出来ないように制限しています。

実際に知らない間に海外電話を使われて100万単位の請求が届いているという例も多々あるようなので要注意です!

海外発信の010や0033等の00から始まるダイヤルを規制する為にこんな感じの制限にしました。

 

また、不正利用対策としてprefixを指定するのもありです。

プレフィックスは頭に任意の数字を付けてからダイヤルをした場合のみ外線回線を利用する設定で企業のビジネスホン等で頭に「9」等をダイヤルしてから相手先電話番号をダイヤルするアレです。

いろいろ対策をしたところで突破されて不正利用される可能性はゼロではないので海外に電話をする事が無い場合は116で海外発信停止をしてもらったほうがいいと思うけど…

 

最期にOptional Destination on Congestionの項目に条件一致時に使用するトランクを選択

いつも通りSubmitとApply Configを押して設定完了!

試しに外線発信してみよう!

 無事、外線発信が出来ればOK!

 

とりあえず、コレで自宅Wifi圏内ではひかり電話を自由に使えるようになった・・・(元々ひかり電話はスマホに対応してるけれど・・・)

次回は自宅以外での使用への対応とPUSH着信!